このページでは、大学受験におすすめ参考書『1対1対応の演習』の解説をしていきます。
問題数や難易度、到達点や偏差値をわかりやすくまとめています。また、『青チャート』や『1対1対応の数学』との比較もしています。参考書を選ぶ際の参考にしてください。
目次
1. 1対1対応の演習の基本情報
通称「1対1」。
『1対1対応の演習』は『青チャート』と並んで、難関大学を目指す受験生の王道書です。
タイトル | 大学への数学 1対1対応の演習 数学I |
出版社 | 東京出版 |
ページ数 | 120ページ |
タイプ | 網羅系(アウトプット) |
タイトル | 大学への数学 1対1対応の演習 数学A |
出版社 | 東京出版 |
ページ数 | 128ページ |
タイプ | 網羅系(アウトプット) |
タイトル | 大学への数学 1対1対応の演習 数学II |
出版社 | 東京出版 |
ページ数 | 164ページ |
タイプ | 網羅系(アウトプット) |
タイトル | 大学への数学 1対1対応の演習 数学B |
出版社 | 東京出版 |
ページ数 | 88ページ |
タイプ | 網羅系(アウトプット) |
タイトル | 大学への数学 1対1対応の演習 数学III |
出版社 | 東京出版 |
ページ数 | 160ページ |
タイプ | 網羅系(アウトプット) |
タイトル | 大学への数学 1対1対応の演習 数学C |
出版社 | 東京出版 |
ページ数 | 152ページ |
タイプ | 網羅系(アウトプット) |
2. 1対1対応の演習の問題数
文系
タイトル | 例題 | 演習題 | 合計 |
1対1対応の演習I | 53題 | 50題 | 103題 |
1対1対応の演習A | 54題 | 54題 | 108題 |
1対1対応の演習II | 83題 | 83題 | 166題 |
1対1対応の演習B | 59題 | 59題 | 118題 |
合計 | 249題 | 249題 | 498題 |
理系
タイトル | 例題 | 演習題 | 合計 |
1対1対応の演習I | 53題 | 50題 | 103題 |
1対1対応の演習A | 54題 | 54題 | 108題 |
1対1対応の演習II | 83題 | 83題 | 166題 |
1対1対応の演習B | 59題 | 59題 | 118題 |
1対1対応の演習III(微積分編) | 75題 | 75題 | 150題 |
1対1対応の演習III(曲線・複素数編) | 36題 | 50題 | 86題 |
合計 | 360題 | 374題 | 734題 |
例題1問につき、演習題が1問ついています。問題数もそこまで多くなく、演習題よりも例題のほうが難易度は低いので、必ず例題と演習題を両方解いてください。
3. 1対1対応の演習の難易度
進研模試(ベネッセ) | 偏差値65~70 |
全統模試(河合塾) | 偏差値60~65 |
到達点(国立) | 上位国立 |
到達点(私立) | 上智理科大 |
偏差値65~70の高校 | 定期考査の数学が70点以上 |
偏差値60~65の高校 | 定期考査の数学が80点以上 |
偏差値55~60の高校 | 定期考査の数学が90点以上 |
『1対1対応の演習』のメリットは、他の問題集に書かれていない解法を習得できることです。
難関大学を目指す学生には定番の問題集ですが、発想や解法で好みが分かれます。
4. 1対1対応の演習と青チャート
『青チャート』はインプットするための参考書、『1対1対応の演習』はアウトプットするための実践的な入試問題集です。
到達点は、『青チャート』の「EXERCISES」と、『1対1対応の演習』の「演習題」が同じになります。『青チャート』の難易度の高い問題を集めたものが『1対1対応の演習』です。
『青チャート』を完璧に習得できれば、『1対1対応の演習』と到達点は同じになります。
どちらをやるべきか比較されますが、被っている問題も多いので『青チャート』と『1対1対応の演習』の併用はおすすめしません。受験生には時間が限られているのでどちらも中途半端に終ってしまうでしょう。
どちらをやるべきか比較されますが、『青チャート』の難易度の高い問題を集めたものが『1対1対応の演習』なので比較できません。
2シリーズやり切る自信がある人は、『青チャート』の後に『1対1対応の演習』に接続してください。
2シリーズやり切る自信のない人は、『青チャート』以外の網羅系参考書を習得した後に『1対1対応の演習』に接続してください。
5. 1対1対応の演習と数学重要問題集
『1対1対応の演習』と『数学重要問題集』はどちらもアウトプットするための参考書ですが、難易度が異なります。
『数学重要問題集』の方が『1対1対応の演習』よりレベルが高いので、両方やるのであれば『1対1対応の演習』のあとに『数学重要問題集』に接続してください。
6. 1対1対応の演習とプラチカ
『1対1対応の演習』と『プラチカ』はどちらもアウトプットするための参考書ですが、難易度が異なります。
『プラチカ』の方が『1対1対応の演習』よりレベルが高いので、両方やるのであれば『1対1対応の演習』のあとに『プラチカ』に接続してください。
7. 1対1対応の演習はいつから始める?
基礎的な解法をインプットしたら、いつでも解き始めることができます。
受験勉強は、正しいレベルの参考書を選ぶことができれば、「遅すぎる」ことはあっても「早すぎる」ことはありません。
3年生の夏休みからの購入はおすすめしません。遅くても3年生の夏休みまでには終えるようにしてください。
難関校を目指す人は、高校1、2年生の間にIAIIBを終え、次の参考書に進む学習計画を立ててください。
8. 1対1対応の演習を解く前は?
『白チャート』、『黄チャート』、『基礎問題精講』の網羅系参考書でインプットした解法を、『1対1対応の演習』でアウトプットしてください。
『チャート式』は問題数が多く挫折する可能性が高いので、個人的には『基礎問題精講』がおすすめです。
9. 1対1対応の演習を解いた後は?
『1対1対応の演習』を解いた後に志望校の過去問が解けそうなら、過去問に進んでください。
さらに数学に時間をかけられる人や数学の成績を伸ばしたい人は
『プラチカ』
『やさしい理系数学』
『上級問題精構』
に進んでください。