このページでは、数学の新課程について解説をしていきます。
いつから新課程になる?
数学C?
文系・理系の影響は?
参考書は何を買えばいいの?
共通テストは?
など
新課程での変更点や注意点を、わかりやすくまとめているので参考にしてください。
目次
1. 新課程と改訂版の違いは?
「新課程」とは、教育課程が新しくなることです。教育課程とは、学校で習う内容です。
教育課程は教育カリキュラムとも言うので、「新課程」は「新カリ」とも言われています。
例えば、
「高校数学の教育課程が変わる」
「高校数学が新課程になる」
「高校数学が新カリになる」
これらはすべて
「高校数学の授業で習う内容が変わる(新しくなる)」
ということです。
教育課程は10年に1回くらい変わります。
変わったときに出るのが、「新課程」ということになります。新課程が出たタイミングで今までの教育課程のものは「旧課程」と呼ばれるようになります。
新課程でも何年も続くと入試の傾向も変わるので数年でアップデートされます。
これが改訂版です。
したがって、新課程と改訂版は大きな変化はありませんが、新課程と旧課程は全く異なるので注意してください。
また、参考書やネットの記事で「新課程」というものがあっても、10年近く前の「新課程」の可能性があります。
「新課程」でも、参考書の発売日が古い、ネットの記事の内容が古かったら、旧課程の可能性があるので注意してください。
2. いつから新課程になる?
2022年から新課程になります。
したがって
2022年現在の高校 1 年生は「新課程」です。
2022年現在の高校 2、3 年生は「旧課程」です。
「新課程」に変わったからといって、高校 2、3 年生が「新課程」を学び直すことはありません。
高校 2、3 年生はそのまま「旧課程」を学んでいき、大学受験の範囲も「旧課程」で出題されます。
高校 1 年生は「新課程」で学んでいき、大学受験の範囲も「新課程」で出題されます。
3. 新課程と旧課程の比較
受験に必要な科目のみに注目して「旧課程」と「新課程」を比較します。
・数A「整数の性質」が消滅
(ただし、旧課程以前から「整数問題」は難関大の頻出分野で、整数だけは出題され続けていくと予想されます。)
・数B「ベクトル」が数Cに移動
・数III「平面上の曲線と複素数平面」が数Cに移動
・数Cが復活
4. 新課程での共通テストは?
2025年から共通テストが変わります。
したがって
2022年現在の高校 1 年生は、「新課程」の共通テストです。
2022年現在の高校 2、3 年生は、「旧課程」の共通テストです。
共通テストの内容も変わります。
4.1 共通テスト数学①の変更点
数A「整数の性質」がなくなります。
数A「場合の数と確率」に期待値の単元が増えます。
それ以外は、選択科目や負担も変更はありません。
4.2 共通テスト数学②の変更点
数学②に数Cが追加されました。
理系の生徒は、数IIICを学習するので共通テストの負担は変わりません。
文系で共通テストが必要な生徒は、数Cを学習する必要があります。
「平面上の曲線と複素数平面」の内容は「複素数平面」に加えて「2次曲線」や「極方程式」の内容も含まれるため、文系の生徒は「ベクトル」を選択することになります。
したがって、共通テストが必要な人の中で
理系の生徒は、数IIICを学習するので共通テストの負担は変わりません。
文系の生徒は、旧課程の「ベクトル」や「数列」に加え、「統計的な推測」が追加されるので1単元負担が増えます。
5. 新課程と旧課程のまとめ
2022年現在の高校 1 年生は、学校で「新課程」で学習し、入試も「新課程」です。
2022年現在の高校 2、3 年生は、学校で「旧課程」で学習し、入試も「旧課程」です。
したがって、学校の勉強や入試は、「新課程」と「旧課程」を気にする必要はありません。
ただし、参考書を買う際は、「新課程」と「旧課程」を気をつけて購入してください。