このページでは、数学Ⅰの「必要条件と十分条件」について解説します。
必要条件と十分条件の公式の覚え方を説明した後で,具体的に問題を解きながらわかりやすく解説していきます。
問題集を解く際の参考にしてください!
目次
1. 必要条件と十分条件とは
必要条件と十分条件を図に表すとこのようになります。
次は包含関係で考えてみましょう。
包含関係を考えるとき、ベン図を使います。
必要条件と十分条件をベン図で表すとこのようになります。
2. 必要条件と十分条件の具体例
具体例でみてみましょう。
「北海道」といえば「日本」とわかるので、「日本」という条件は必要ない ⇒ もう十分
「北海道」は「日本」であるための十分条件
「日本」だけでは、「北海道」とはわからないので、「北海道」という条件が必要
「日本」は「北海道」であるための必要条件
包含関係で表すと以下のようになります。
もう1つ具体例でみましょう。
「リンゴ」といえば「果物」とわかるので、「果物」という条件は必要ない ⇒ もう十分
「リンゴ」は「果物」であるための十分条件
「果物」だけでは、「リンゴ」とはわからないので、「リンゴ」という条件が必要
「果物」は「リンゴ」であるための必要条件
包含関係で表すと以下のようになります。
3. 必要条件と十分条件の覚え方
どっちが必要条件か十分条件かよくわからなくなる人のために、忘れない覚え方を紹介します。
3.1 必要条件と十分条件の覚え方①(矢印の向き)
矢印の方向に読んでいき、「この公式は十要(重要)」と覚えます。
3.2 必要条件と十分条件の覚え方(ベン図)
まずは、矢印で表した必要条件と十分条件を思い浮かべます。
矢印の方向に向かって文字が移動していき、最後に吸収されてしまうイメージです。
4. 必要条件と十分条件の問題解説
状況によって、矢印の公式かベン図の公式か使い分けよう。
5. 必要条件と十分条件の問題一覧
数学Ⅰ「集合と命題」の教科書の問題と解答をプリントにまとめています。
教科書の問題は出版社によって異なりますが、主要な教科書に目を通し、すべての問題を網羅するように作っています。