このページでは、大学受験におすすめ参考書『基礎問題精講』の解説をしていきます。
問題数や難易度、到達点や偏差値をわかりやすくまとめているので、参考書を選ぶ際の参考にしてください。
1. 基礎問題精講の基本情報
通称「基礎問」。
基礎と名前がついていますが、教科書よりも少しレベルが高い入試問題の基礎レベルになります。
そのため、教科書の問題が一通り解ける基礎学力が必要です。
タイトル | 数学I・A 基礎問題精講 六訂版 |
著者 | 上園 信武 |
出版社 | 旺文社 |
ページ数 | 296ページ |
タイプ | 網羅系(インプット) |
タイトル | 数学II・B+ベクトル 基礎問題精講 六訂版 |
著者 | 齋藤 正樹 上園 信武 |
出版社 | 旺文社 |
ページ数 | 360ページ |
タイプ | 網羅系(インプット) |
タイトル | 数学III・C 基礎問題精講 五訂版 |
著者 | 上園 信武 |
出版社 | 旺文社 |
ページ数 | 304ページ |
タイプ | 網羅系(インプット) |
2. 基礎問題精講の難易度
問題精講シリーズは段階的にレベル分けされています。
入門<基礎<標準<<上級
の順で難易度が高くなっています。
『基礎問題精講』は教科書の章末問題から入試の基礎問題まで網羅しています。
表紙 | レベル | 偏差値 |
教科書 |
【進研】 【全統】 |
|
【国立】 【私立】 |
【進研】 【全統】 |
|
【国立】 【私立】 |
【進研】 【全統】 |
|
【国立】 【私立】 |
【進研】 【全統】 |
3. 基礎問題精講の対象者
『数学IIB 基礎問題精講』、『数学III 基礎問題精講』は、GMARCHや中堅国公立の入試問題なら対応できます。
実際、入試に出るような問題も収録されています。
『数学IA 基礎問題精講』は少し難易度が下がります。
数学IA 基礎問題精講
進研模試(ベネッセ) | 偏差値50~60 |
全統模試(河合塾) | 偏差値45~55 |
到達校(国立) | 下位国立 |
到達校(私立) | 日東駒専 |
偏差値65~70の高校 | 定期考査の数学が40点以上 |
偏差値60~65の高校 | 定期考査の数学が50点以上 |
偏差値55~60の高校 | 定期考査の数学が60点以上 |
偏差値50~55の高校 | 定期考査の数学が70点以上 |
数学IIB 基礎問題精講
進研模試(ベネッセ) | 偏差値55~65 |
全統模試(河合塾) | 偏差値50~60 |
到達校(国立) | 中堅国立 |
到達校(私立) | GMARCH |
偏差値65~70の高校 | 定期考査の数学が50点以上 |
偏差値60~65の高校 | 定期考査の数学が60点以上 |
偏差値55~60の高校 | 定期考査の数学が70点以上 |
偏差値50~55の高校 | 定期考査の数学が80点以上 |
数学IIIC 基礎問題精講
進研模試(ベネッセ) | 偏差値55~65 |
全統模試(河合塾) | 偏差値50~60 |
到達点(国立) | 中堅国立 |
到達点(私立) | GMARCH |
偏差値65~70の高校 | 定期考査の数学が50点以上 |
偏差値60~65の高校 | 定期考査の数学が60点以上 |
偏差値55~60の高校 | 定期考査の数学が70点以上 |
偏差値50~55の高校 | 定期考査の数学が80点以上 |
自分の今の実力と志望する大学に合わせて、背伸びすることなく選ぶことが大切です。
決して、自分のレベルに合わないものを選ばないでください。
『数学IA 標準問題精講』は、入試基礎レベルなので、ある程度基礎が固まっていれば解けますので数学IAのみ『標準問題精講』を使う選択肢でもいいかもしれません。
『数学IA 標準問題精講』は、こちらで詳しく説明しているのでぜひチェックしてみてください。
4. 基礎問題精講はいつから始める?
教科書レベルの基礎が定着したら、いつでも解き始めることができます。
受験勉強は、正しいレベルの参考書を選ぶことができれば、「遅すぎる」ことはあっても「早すぎる」ことはありません。
遅くても3年生の夏休みまでには終えるようにしてください。
難関校を目指す人は、高校1、2年生の間にIAIIBを終え、次の参考書に進む学習計画を立ててください。
5. 基礎問題精講を解く前は?
『基礎問題精講』が難しく感じてしまう人は基礎が定着していません。新しい参考書を買う必要はありません。
高校の教科書や副教材で基礎を固めることから始めてください。
6. 基礎問題精講を解いた後は?
『基礎問題精講』を何周もして習得したあとは、
『1対1対応の演習』
『標準問題精講』
に進んでください。
『標準問題精講』は問題数が多く挫折する可能性が高いです。
個人的には『1対1対応の演習』がおすすめです。