このページでは、『やさしい理系数学(河合出版)』の解説をしていきます。
問題数や難易度、到達点や偏差値をわかりやすくまとめています。また、『1対1対応の数学』や『プラチカ』との比較もしています。参考書を選ぶ際の参考にしてください。
1. やさしい理系数学の基本情報
通称『やさ理』。
「やさしい」というタイトルと真逆の難易度で知られています。
タイトル | やさしい理系数学 |
著者 | 三ツ矢 和弘 |
出版社 | 河合出版 |
ページ数 | 135ページ |
タイプ | 網羅系(アウトプット) |
2. やさしい理系数学の難易度
『やさしい理系数学』は最難関大学を目指す人の問題集になります。
インプットした内容をアウトプットするための入試演習の参考書です。
『やさしい理系数学』は、問題と解答が分冊になっています。1つの問題に対していくつもの別解が載っています。
今までにインプットした解法をどのように応用するかに重きを置いているので、別解が豊富に載っているのが特徴です。
3. やさしい理系数学の問題数
タイトル | 例題 | 問題 | 合計 |
やさしい理系数学 | 50題 | 150題 | 200題 |
1冊でIAIIBIIIまでの内容を含んでいます。
問題数は200題と他の参考書に比べて少ないですが、対象レベルは難関大志望者のため、1問1問のレベルが高く、解くのに時間がかかります。
4. やさしい理系数学と1対1対応の演習
『やさしい理系数学』と『1対1対応の演習』はどちらもアウトプットするための参考書ですが、難易度が異なります。
『やさしい理系数学』の方が『1対1対応の演習』よりレベルが高いので、両方やるのであれば『1対1対応の演習』のあとに『やさしい理系数学』に接続してください。
5. やさしい理系数学とプラチカ
『やさしい理系数学』と『理系プラチカ』はどちらもアウトプットするための参考書で、両冊とも河合出版です。
難易度は
理系プラチカIAIIB ≦ やさしい理系数学 ≦ 理系プラチカIII
です。
難易度は数IIIが少しプラチカのほうが高いくらいです。
問題数は『理系プラチカIAIIB』、『理系プラチカ 数学III』が合計230題、『やさしい理系数学』は200題で、『理系プラチカIAIIB』の方が30題ほど多いです。
『やさしい理系数学』と『プラチカ』は難易度もほぼ変わらないので、どちらか一方を選択してください。
6. やさしい理系数学の対象者
進研模試(ベネッセ) | 偏差値75~80 |
全統模試(河合塾) | 偏差値70~ |
到達校(国立) | 最難関 |
到達校(私立) | 早慶 |
偏差値65~70の高校 | 定期考査の数学が80点以上 |
偏差値60~65の高校 | 定期考査の数学が90点以上 |
最難関大学を目指す人以外は必要ありません。
7. やさしい理系数学はいつから始める?
基礎的な解法をインプットしたら、いつでも解き始めることができます。
受験勉強は、正しいレベルの参考書を選ぶことができれば、「遅すぎる」ことはあっても「早すぎる」ことはありません。
最難関校を目指す人は、遅くても3年生の夏休み明けから始めてください。
8. やさしい理系数学を解く前は?
プラチカシリーズは今までインプットしてきた解法をアウトプットするための参考書です。
インプットが足りない人は
『青チャート』
『1対1対応の演習』
『標準問題精講』
などの網羅系参考書を解いて、典型パターンの解法はインプットしてください。
『青チャート』、『標準問題精講』は問題数が多く挫折する可能性が高いので、個人的には『1対1対応の演習』がおすすめです。
9. やさしい理系数学を解いた後は?
『プラチカ』を解いた後は、過去問に進んでください。
さらに数学に時間をかけられる人や数学の成績を伸ばしたい人は
『やさしい理系数学』
『上級問題精構』
に進んでください。
『プラチカ』と『やさしい理系数学』は難易度もほぼかぶっているので、『上級問題精構』の方がおすすめです。